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戦争責任の軽視、植民地支配の正当化、マイノリティへの差別の否認−−。いま世界では、「歴史修正主義」という名のもとに、都合の悪い過去が次々と書き換えられようとしている。だが、歴史を修正することは、本当に「悪」なのだろうか?本書が注目するのは、支配的な歴史の語りに異議を唱え、語られなかった人びとの声を、展示というかたちで「修正」しようとする、欧米各地のミュージアムの実践である。「顔」の展示から国史の語りを問い直すナショナル・ポートレート・ギャラリー差別的表現に注釈を加え、歴史の読み直しを促すテート・ブリテン美術館そして、フィラデルフィア美術館の前に「戻ってきた」ロッキー像が語る、階級の対立と融合そこにあるのは、陰謀論でも過去の否定でもない。蓄積された知見を反省的に継承しながら、現在へとつながる過去を語りなおす、誠実で批評的な「歴史修正」の試みだ。ミュージアム研究者・小森真樹が、約1年をかけて訪ね歩いた欧米各地のミュージアムの実践から、私たちの、歴史を語る権利と可能性を考える。
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出版社からのコメント
戦争責任の軽視、植民地支配の正当化、マイノリティへの差別の否認−−。いま世界では、「歴史修正主義」という名のもとに、都合の悪い過去が次々と書き換えられようとしている。だが、歴史を修正することは、本当に「悪」なのだろうか?本書が注目するのは、支配的な歴史の語りに異議を唱え、語られなかった人びとの声を、展示というかたちで「修正」しようとする、欧米各地のミュージアムの実践である。「顔」の展示から国史の語りを問い直すナショナル・ポートレート・ギャラリー差別的表現に注釈を加え、歴史の読み直しを促すテート・ブリテン美術館そして、フィラデルフィア美術館の前に「戻ってきた」ロッキー像が語る、階級の対立と融合そこにあるのは、陰謀論でも過去の否定でもない。蓄積された知見を反省的に継承しながら、現在へとつながる過去を語りなおす、誠実で批評的な「歴史修正」の試みだ。ミュージアム研究者・小森真樹が、約1年をかけて訪ね歩いた欧米各地のミュージアムの実践から、私たちの、歴史を語る権利と可能性を考える。